懐石料理の楽しみの一つに器の美しさがある。嵐山吉兆では料理、季節、ゲストに合わせて魯山人や楽焼、古染付、漆器など様々な器を用いて、見た目でも楽しませてくれる。吉兆の仲居さんは、よく勉強しているので器の由来や季節、料理との組合せについても丁寧に応えてくれる。
古染付に盛られた「造り」は鯛の鹿の子造り。秋になると嵐山に現われる鹿に因んでとのこと。鯛は熟成させたのもではなく、しめてから日の浅いもので食感を大切にしているようだ。醤油の他にカワハギの肝を溶いたタレも用意されている。
つづいて雲錦の器で登場したのが紋甲烏賊とトロの焼き霜造り。絶妙の焼き加減のトロには花穂紫蘇と茗荷、別皿に揚げたサクサクの大蒜が添えられている。
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