料理は“見た目が命”と言ってもいいだろう。不細工なのに美味しい料理と言うのは存在しないに等しい。客は料理を口に運ぶ前に、色や盛り付けから味を想像する。フェネトレで二皿目に出たチップ(姫鱒)の燻製は食べる前から、旨い!と分かる。札幌からは、或る意味東京以上に遠い中標津まで来た甲斐があった。
前菜一皿目はトマトの透明なジュレにサクランボ、マンゴーを添えた夏らしい爽やかな一品。
阿寒湖産チップの軽い燻製。繊細なチップなので薫香は控えめだ。
初めて食べた焼いたトリッパ(しかもラム)。カリカリの食感は僕の好み。下に敷いた羊で煮込んだレンズ豆は、スープの旨みを十分に含んでいる。
フォアグラのスクランブルエッグに海胆載せとはテンション上がりますな。ソースは栗蟹のビスク。濃厚×濃厚×濃厚=無言。アクセントに蕎麦の実というシェフのイマジネーションに喝采。
金目鯛のポアレと大麦(だったと思う)のリゾット。写真では分からないが、金目鯛の中心は微かに火が入った状態。味の調整はボッタルガで。
口直しのソルベ。シェフの氷菓子はいつも口当たりが素晴らしい。それだけに儚いとも言えるが。
一度絶滅に瀕したスーラン鴨を交配の末に復活させたものだとか。勿論初体験。見た目ほど血の香りはなく、鴨が苦手な人でも食べやすいと思う。肌理細かい肉質で柔らかいが、腰がある食感が不思議だ。今まで食べたどの鴨とも違う味わい。付け合せに葱とは洒落ている。
一年振りの訪問を楽しみに、450Kmをかっ飛ばして行ったが期待を上回る一夜に感動と感謝。どうも有り難うございました。
2 Comments:
先日は遥々おこしいただき、また楽しい時間を心からありがとうございました!
July 22, 2011 at 3:52 PMそれにしても...いつも素晴らしい写真にわくわくしてしまいます。
来月のイベント(?)も楽しみにしてます☆
Fenêtreさんこんばんは。
July 22, 2011 at 11:08 PM1年振りの再開、楽しい一夜でした。
どの料理も二人の好みで美味しく頂きました。
本当に有難うございます。
>来月のイベント(?)も楽しみにしてます☆
僕も楽しみにしてます。何を作りましょうか...?
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