没後初のバルテュスの大回顧展が上野の東京都美術館で開かれている。今回は油彩、素描の他、節子婦人の協力のもと生前殆ど人を入れる事が無かったと言うアトリエも再現されている。開催初日の朝に訪れたが人は疎らでゆっくりと鑑賞することができた。
澁澤龍彦がバルテュスについて言及している文章がある。
澁澤龍彦がバルテュスについて言及している文章がある。
「少年と少女の野性的な幼い恋にだけ興味をもち、彼らが成長してしまえばもう彼らに対する興味を失ってしまう。善悪の彼岸にある、少年期の輝かしい自由の王国だけが、この画家を魅するのであって、分別のついた、社会の礼儀作法や階級意識の掟に矯められた、大人になった彼らには関心がないらしいのである。」
2 Comments:
羨ましい!!行きたかったのに、都合つかず。。。
June 11, 2014 at 7:44 AM日帰りも考えてはいるのですが。
善悪の彼岸とは面白い表現ですね、さすが澁澤氏。
宗教画と名乗るあの危なっかしい絵の中には、
ちゃっかり、したたかさも感じます。でもほんの一部しか知らないので、いろんなのを見てみたいな。
とにかく、ぐさぐさ刺さる絵です。
ポラロイドの写真などの展示もありましたか??
やっぱり無理矢理でも行ってこようかしら。
日帰りでも行くべき展覧会かと。
June 11, 2014 at 8:55 PM往きのフライトでは澁澤の「少女コレクション序説」を読むと尚良いでしょう。
>ポラロイドの写真などの展示もありましたか??
まぁなんてタイムリーなんでしょう!
6/7からに三菱一号館で「バルテュス最後の写真 ―密室の対話」が開催中です。
もう、行くしか無いですね。
Post a Comment