そのレストランの最高の一皿、得意料理を称して“スペシャリテ”と呼ぶことがあるがSIOには
決まったメニューというものが(多分)無いのでいつも何が出てくるのかワクワクする。今回で
3回目だが同じ料理が出たことは無いし、テーブル毎に料理が違う。その日に入荷した素材と
タルタル仕立てにした旬の寒鰤の一皿は、宝石の如く美しい。口に入れた時に、鰤の脂が舌を
包み、ターメリック風味のタプナードと絡み合う。
魚介メニューが充実しているSIO、牡蠣のロワイヤルとイトヨリ。
こちらは珍しい岩手短角牛の仔牛肉とリードヴォーのカツレツ。柔らかく滑らかなリードヴォー
を甲殻類のソースで食べる。
トリッパのリッチャレッレ。このリッチャレッレは卵を大量に使っているとのこと。弾力とモチモチした
食感がよい。勿論トリッパも文句無く旨い。
丸見えのキッチンには色んな種類・部位の肉が溢れている。どの肉がテーブルに運ばれてくる
のか楽しみだ。炭火で焼く好い匂いが漂って来ると、これだけ食べているのに、満腹中枢が緩
むのか食欲が湧き出てくるから不思議だ。 付け合せのハリッサは自家製だろうか?刺激的
な辛味は僕の好みだ。
キッチンの廻りをカウンターとテーブルが囲んでいる個性的な空間。劇場のような非日常的な
雰囲気に満ち満ちている。炭火で焼かれる肉が、いい匂いを撒き散らしている...
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