フェネトレの翌朝は早起きしてサクラマスの遡上見学へ。道東と言えども昨今は天然河川が減り
これほど大量のサクラマスが遡上する川は少ないだろう。サクラマスは生後直ぐに降海する鮭と
違って、幼魚期の1-2年を川で過ごした後、降海し翌年回帰するという独特の生態から年々数が
減っている。海と違って生存環境が厳しい川に留まるため、降海するまで生存できる個体が少な
いことが原因の一つだ。
北海道ではヤマメ(サクラマスの幼魚)のメスの殆ど全てが降海し、川に残るのは全てがオスで
ある。野郎達は、1年を海で過ごして大きくなった嫁さんが帰ってくるのを川で待つわけだが、
最近は堰堤やダムなどで遡上が困難になっているのが現状だ。嫁さんが帰ってこなければ、子
が生まれないわけで、必然的にヤマメは消滅してしまう。
水量も豊かで水も綺麗なのに全くヤマメの釣れない川も多い。そのような川は必ず下流に魚道の
機能していない堤防がありサクラマスの遡上を阻んでいる。
サクラマスが大量に遡上するということは、川として健全だと言える。そんな数少ない川を大切
にしたい。
にしたい。
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