Fenêtre

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restaurant SIO

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Fenêtre(フェネトレ 中標津)

Monday, July 19, 2010


札幌で活躍されていたシェフが中標津へ移住して4ヶ月余り。7月14日に待望の店を開店した。
Fenêtre(フェネトレ・窓)という名は夢と希望に満ち溢れている。フランス料理店にとって中標津は条件の良い土地とは思えないが、都会のレストランとは違う、その土地に根差した料理を提案してくれるのではないかと期待している。
シェフ自ら壁塗りした白を基調とした簡素な店内は、温もりがあって落ち着く。オープン4日目のこの日は予約で満員。翌日の昼にも伺ったがひっきりなしに客がやって来る。道新に載ったとかで開店来、客が押し寄せているらしい。



中標津から30km程の所、野付半島の砂嘴で囲まれた内側に尾岱沼(おだいとう)と言う良い
漁場がある。今は丁度、北海シマエビの最盛期で野付では有名な打瀬船漁が行われている。そんな地物の北海シマエビをたっぷりと使った冷たい前菜。上に掛かったジュレは殻を潰して作った濃厚なもの。


フェネトレはキッチンとホールが近いこぢんまりとした店なので、シェフが調理している様子や音や香りが直に伝わってくる。前菜の二皿目は“なかしべつミルキーポーク”というブランド豚の豚足に挽肉を詰めてカリカリに焼き上げたもの。焼いている最中から店内に香ばしい香り漂う。付け合せの桃と共に頂く。


知床が世界遺産に登録されてはや5年。拠点となる羅臼は北海道有数の漁場だ。中標津から
もほど近く、新鮮な魚を使えるのは地元のレストランにとっては大きなアドバンテージになる。
ソースにパッションフルーツを使った挑発的な料理。シェフらしい...。こんな意外性で遠くから来た僕等を楽しませてくれるのが嬉しい。


ミルキーポークと尾岱沼の大きなアサリのブレゼ。シェフが来るまで地元ではこんな食べ方はしなかったんだろうなと思わせる組み合わせだ。地域の食材へのシェフの愛情を感じる一皿。肉の火入れは相変わらず素晴らしく、巨塊にもかかわらずペロリと平らげてしまった。


甘み、苦味、塩味が絶妙の組み合わせの塩バナナキャラメルのアイスクリーム。


Fenêtre フェネトレ
0153-72-3775
中標津町大通南2丁目4-1
(中標津空港から車で10分程)



久しぶりにお会いしたシェフご夫妻だが、楽しそうに切り盛りしている姿が微笑ましかったし、何より地元のお客さんが大勢押し寄せていることに感動した。一年を通して素晴らしい食材に恵まれているこの地域で、これからもっと多くの人々に食材や料理の可能性を提案して欲しいし、シェフの料理を食べた子供たちがこの窓から料理人を目指してくれたらと思う。

4 Comments:

ねじまき鳥 said...

こんにちは。
会社のPCから堂々とコメント!!

お店の雰囲気は僕的にとても気に入ってます。料理も早く食べたいですね。

近くまたNシェフの料理を食べたいと思ってます。
タイミング合えばご一緒したいです。
またお誘いいたします。

July 21, 2010 at 12:23 PM
gitanes said...

こんばんは。
早速行ってきました!
とても楽しそうに料理を作っている姿を見て、こちらも幸せな気分になりました。
どの料理も美味しく楽しい夜でした^^/

久しぶりにご一緒したいですね。

July 22, 2010 at 8:58 PM
kenken said...

噂のフェネトレですね!
さすが、gitanesさん、行動が早いです。

一枚目の写真からいきなり幸せ感が伝わってきます。
私も何としてでも年内には行きたい!と思っています。
ミルキーポークがジュワ~っと美味しそうです♪♪

July 23, 2010 at 9:47 AM
gitanes said...

こんばんは。
シンプルで素敵なお店です。
小さなお店ですが、可能性は∞です。
フェネトレを中心に道東フレンチが活性化して欲しいです。
年内ですか? 蝦夷鹿の時期が楽しみです。あの蝦夷鹿を思い出します。


P.S
トドワラも近いので是非訪れて見てください。

July 23, 2010 at 11:09 PM