10年前に、全階フローリングのこの家に引っ越すにあたって彼女に一つの提案をして見た。「この家は土足にしたらどうだろう?」と。 “けんもほろろ”とはあの時の彼女の様を指すための言葉だ。僕はいたって真面目に言った積もりだったので、色々と説得を試みた。「2階までにしよう」とか「貴女は室内履きで過ごしても良い」等々、妥協案も出したが頑として受け入れてもらなかった。
かのウィンザー公も生前顧客だったBerluti(ベルルッティ)。同社だけが使用することの出来るヴェネチア・レザーはとても柔らかく 足に良く馴染み、一日中履いていても全く疲れない。手入れを怠らなければ、飴色の独特の風合いが出てくる。(これは5年着用)
Olga Ⅲ(オルガ・トロワ)はアッパーからライニング(裏革)まで一枚革で仕上げらている。その美しさは芸術品の域。プレタでこれだけ質の高い靴は他に見当たらない。
この世界一妖艶な靴は、シューレースの結び方も独特だ。“ベルルッティ結び”と呼ばれる一風変わった巻き方は、見た目の美しさと決して緩まない実用性を兼ね備えている。
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