早くも冬に突入した札幌を抜け出して、京都~大阪へ秋の食旅行。テーマは食べることなので、観光は殆ど無し。初日のディナーは大阪のTout-Le-Monde(トゥールモンド)。信頼できる舌の持ち主からの紹介なので初めての店でも安心感がある。
前菜のフォアグラのパテはパンドエピスと林檎のソースの組み合わせ。上に載っているパートフィロの中身は"林檎の泡"!ビストロと聞いていたのだがエル・ブジの様だ。絹の様な滑らかな舌触り、林檎の仄かな甘みとパンドエピスのスパイシーな香りが複雑に交錯する。「お替りしたいくらい」とギャルソンに言うと大阪では”大盛りで”と言うのが最高の褒め言葉だとか。
主に長野から取り寄せている野生の茸。これをスープで供する。
10種類ほどの茸とコンソメのスープ。熱々のココットで。
黒ビールのジュレと栗のムース。想像を超えた組み合わせだが、ジュレは融けると口の中でビールとなり、栗の甘みと不思議と調和する。
札幌ではお目にかかることが無い、ぐじ(甘鯛)を使ったサフラン風味のリゾット。ふわっとした身にカリカリに香ばしく焼き上げた鱗がよいアクセントになっている。
前菜を食べ終わる頃には予約客で満席。家族やカップル、年齢層も幅広い。コースが8,000円、食前酒、ワイン、食後酒を頼むとそれなりの価格だが、この店が多くの客層から支持されている理由は食べに行けば分かる。
前菜4品、魚料理でかなり満腹状態だが、この色を見ると食欲が湧いてくるから不思議だ。シャラン産鴨のロティー。付け合せは鴨のミンチのラビオリ。
アイスクリームの上には黒胡椒
タップリ3時間大満足の関西初夜。ミシュラン☆獲得は嬉しいけれど、このコストパフォーマンスの高さをこれからも維持して欲しい。
VIN
Domaine Roger Sabon Chapelle de Maillac Lirac 1998
*Syrah, Mourvèdre and Carignan
*Syrah, Mourvèdre and Carignan
Tout-Le-Monde
大阪府大阪市西区土佐堀1-4-2 西田ビル 1F
06-6444-8819
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