身の回りから手間隙を掛けたものが少なくなったのはいつ頃からだろうか?効率の向こう側に忘れ去られた手間と隙。
ナポリのカミチャイオが手仕事で仕上げた美しいシャツ。手間隙掛けてもいい仕事をする職人の矜持。asola(アソーラ)=ボタンホール。温もりが伝わる手かがりのボタンホール。カミチェリアではアソーラマエストロというボタンホール専門の職人が行う。
かつてシャツが下着を兼ねていた時代(前身頃と後身頃を股下で繋いでいた頃)は補強の役割をしていたガゼット(補強布)もいまや単なる飾り。ズボンの中で目に触れない部分も手を抜かない。
丁寧な仕事は即ち、着心地に現れる(襟)
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