はそれで旨いのだけど、今回はコーディネータM氏の持ち込んだソースナンチュア(ザリガニ)で
煮込むところがプロの技。甲殻類のエキスの煮詰まった濃密な香りは海沿いで育った僕の
DNAを刺激する。
メインのフォアグラの調理に取り掛かる。塊で焼くフォアグラはオムレツの様にも見える。
「蕗の薹のソースが美味しいね」って平静を装う...。写真をよく見ると分かるが、フォアグラの
切り口には直接火が当たっていない。そう、シェフも始めてと言っていたが、巨塊のままじっ
くりと火を入れているのだ。何の臭みも無いフレッシュなフォアグラは、濃密だが舌の上で
儚く融けて消えてしまう。
レストランでの食事では皿の上の料理しか見ることが出来ないが、今回は調理過程を見る
ことができてとても刺激を受けた一日だった。シェフが楽しそうに肉を焼いている姿は微笑ま
しいし、素材に対する愛情、真摯な姿勢を目の当りにすると、食事もまた違った味わい方が
出来る。
妻はMadame hのキッチンに惚れ込んだ様だ。美しく機能的で使いやすいキッチンは男でも
憧れる。素晴らしい料理を作って下さったシェフと、この会を企画し、素材提供して下さった
コーディネーターM氏に感謝。どうもありがとうございました。そして、素晴らしいワインとステ
キなテーブルを用意して下さったご夫妻、本当にありがとうございます。
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