午前中の空いている内に西洋美術館でラファエロ展を観たあと昼飯をどうしようかと思案しながら上野の杜をぶらぶら・・・。このあたりときたら旨いものには事欠かないというか選択肢が多すぎて思いを巡らすだけで腹が減ってくる始末。店が開くまではもう少し時間があるので神田方面まで歩くことにした。
御徒町から秋葉を抜けて万世橋を渡って右手に折れると神田須田町界隈。あんこう鍋のいせ源、蕎麦のまつやなど名店がならぶ一角。この日は鳥すきのぼたんへ伺う。店の創業は明治三十年で建物は震災後のものだが都指定の歴史的建造物に指定されている風情あるもの。掃き清められた玄関を上がって入れ込みの小部屋に案内される。先客はいない。朱塗りの小さな膳に挟まれて銅張りの焜炉が用意されている。
飲み物の注文は取るが鍋は頼まなくても仲井さんが仕立ててくれる。鳥は正肉、皮、肝、砂肝と摘入。あとは葱に白滝、焼き豆腐とシンプルなもの。
小さな鉄鍋は炭火の火力で直にぐつぐつと。割り下の醤油と砂糖の混じった匂いと炭火の香りが食欲を最高に高める。煮えたそばから卵にくぐらせて次から次に食べる。旨い、実に旨い。所謂すきやきで変わったところは何も無いが旨い。
鍋が仕舞いになる頃にお櫃のご飯と漬け物が運ばれて来る。溶き卵を落としてこれを飯の上にかけて親子丼にする。
肌寒かったので火鉢替わりにも
記事を書いていると腹が減って来た。
さて、なに食べに行くか?
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