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restaurant SIO

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絶滅危惧種を喰らう(明神下神田川本店)

Sunday, February 3, 2013

創業200年を超える老舗の鰻屋、明神下神田川本店。前日にニホンウナギが絶滅危惧種に認定されたのは偶然だが、二百年続くこの暖簾が後世も続く事を祈りたい。
黒板塀に囲まれた旅館の様な佇まいは戦後の建築だが歴史を感じさせる趣がある。下足番がいる玄関を上がり、二階の座敷へ案内される。古い木造建築だが恐ろしく掃除が行き届いており気持ちがよい。

基本的には全て個室なので一人でも個室に通される。十畳程の個室で一人占有するのは何とも申し訳ない気がする。この建物は築60年程だと言うが日頃の手入れの賜物だろう、傷みも無く美しい。畳は古いが一切傷が無いのは掃除機など掛けずに拭き上げているからだろう。
小手毬が生けられた床の間の上の落掛には、珍しい亀甲竹が用いられておりこちらもよく磨かれて飴色の艶が美しい。

室内鑑賞のお陰で40分は然程長く感じなかったが、少々腹が減って来た頃合いに上がって来た。厚みのある身はふっくらとして柔らかく口にいれると蕩ける程の柔らかさだが、皮はパリッとしっかりと焼かれている。冬の鰻は脂が乗って夏より格段に旨いものだが、この日の鰻も身と皮の間に舌で感じる程の脂が乗っていた。タレはやや辛口でスッキリとした後味。

料亭の様な玄関の佇まい。昼は一回転で終わりのようだ。

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